【自転車活用推進法(平28法113)】自活法、どうやってできたの?

こんにちは。毎日寒いですね。こあべです。


自転車に関することを日頃から追っていると、「こんなことが政治レベルで動くんだ」と思うことがあります。


そんな内容で特に昨今気になっているのが

自転車活用推進法(平28法113)


自転車活用推進研究会ができたと思ったら法律になったね??

人生に大きな影響は与えないのですが、こうなった流れが気になる…←

そんな記事です。



自転車活用推進法って??


そもそもの「自転車活用推進法」ってきっとこんなもの。

1.概要

施行:2017年(平成29年)5月1日

目的:交通政策基本法に付随し、自転車に関わるインフラ整備を担う

・国:自転車を活用・推進するための施策を総合的かつ計画的に策定し、実行します。
  (自転車をもっと使いやすいよう国のプロジェクトを行っていきますよ。)
・自治体:都道府県や市町村は国と役割分担してそのプロジェクトを地域に根ざした形で反映するようにしてくださいね。

・事業者:地方公共団体と協力して自転車と公共交通機関との連携を助けてくださいね。
・国民:国や自治体が行う活用・推進施策に協力してくださいね。


結果(現在進行中の内容を含む):

・自転車の日ができた
・自治体への自転車通行帯敷設予算がついた
・ナショナルサイクルルートに国内三ケ所を指定した

etc...


検討事項:

・推進計画の実務を行う行政組織のあり方、法制上の措置の検討
・道路交通法違反行為への対応のあり方
・人の生命等が害された場合の損害賠償補償制度

法律ができたらこんな内容が整備されはじめるんですね。



本題:自転車活用推進法施行までの過程とは?


・自転車活用推進議員連盟発足(1999.02)

 ↕(密接な連携・諮問機関)

・自転車活用推進研究会発足(2000.09)、NPO認定(2006.07)
 自転車関連諸法の改正、新法の骨格を模索。
 2002年4月、研究会は報告書「自転車総合政策の確立に向けて」および自転車活用推進法案草案を議員連盟に提出。


・自転車活用推進法成立(2016.12)、施行(2017.05)
(…しかしこの間に何が起こっていたのか…)


・自転車活用推進本部設置@国土交通省(2017.05)
 国や自治体の自転車活用推進計画をまとめる際の司令塔として機能。
 国土交通大臣を本部長とする。

・自転車活用推進計画が閣議決定(2018.06)

・自転車活用推進官民連携協議会発足(2019.04)
 官民が連携し、自転車活用推進計画を推進する。

前述のナショナルサイクルルートの策定には協議会も関わり、その活動として、こんなニュースが入って来るようになったということでしょう。。

今後の活動、施策に期待です。



具体的に自活法を見てみる

私の解釈ですが、この自活法、具体的に内容を見てみると「日常で見かけるあれやこれはもしかして自活法?」と思える内容があって楽しいんです。


第一条

極めて身近な交通手段である自転車の活用による環境への負荷の低減、災害時における交通の機能の維持、国民の健康の増進等を図ることが重要な課題であることに鑑み、自転車の活用の推進に関し、基本理念を定め、国の責務等を明らかにし、及び自転車の活用の推進に関する施策の基本となる事項を定めるとともに、自転車活用推進本部を設置することにより、自転車の活用を総合的かつ計画的に推進すること


そして、自転車活用推進本部を司令塔に…

  • 自転車専用道路等の整備(走りやすい道をつくりますよ)
  • 路外駐車場の整備等(路駐を減らすために駐車場をつくりますよ)
  • シェアサイクル施設の整備(シェアサイクルを増やしますよ)
  • 自転車競技施設の整備(競技施設をつくりますよ)
  • 高い安全性を備えた自転車の供給体制整備(安全な規格の自転車を増やしますよ)
  • 自転車安全に寄与する人材の育成等(整備ができる人を増やしますよ)
  • 情報通信技術等の活用による管理の適正化(ICT技術をもっと使いますよ)
  • 交通安全に係る教育及び啓発(ルール・マナーをしっかり教えますよ)
  • 国民の健康の保持増進(みんなの運動を促進しますよ)
  • 青少年の体力の向上(子どもの運動も促進しますよ)
  • 公共交通機関との連携の促進(サイクルトレインなどを促進しますよ)
  • 災害時の有効活用体制の整備(災害時の移動手段として活用しますよ)
  • 自転車を活用した国際交流の促進(国際イベントなどを行いますよ)
  • 観光来訪の促進(サイクルツーリズムをもっとやりますよ)
  • 地域活性化の支援(地域を豊かにしますよ)


つまり、

  • 「自転車の活用を総合的・計画的に推進する」ことで
  • 「自転車を使いやすい環境に整える」
  • 「自転車を使う人一人ひとりの意識を高める」
  • 「地域全体での自転車の利用文化を刷新する」
  • 「引いては生活を豊かにする」

ってことでしょう。ほうほう。



日本は全てにおいて先進国の20年後を追うというジョーク(笑)がありますが、これもその一環か、始まってくれて嬉しいと思わざるを得ません。

今後の自転車利用がよりマナーを伴い、正しく普及していくことを願います。


そういえば、私の住む京都市の自転車利用インフラ整備が奏功し、自転車での死者数が減少しているというニュースがありました。
嬉しいことですね。

その他気になることがあれば順次追記していきます。

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